三段重箱(八角型)たまり朱 1組 418,000円(税込)
お正月やお祝い事などに使われる重箱。
輪島塗の重箱といえば、真四角で家紋入り、というイメージでしょうか?
以前は、嫁入り道具には必ず重箱がありましたが、昨今はご結婚される若い方が、
使わないから、と、お持ちにならないとか。
それなら、年中でも使っていただける重箱を、若い方がぜひ使ってみたいという重箱を、
と考え製作した、大雅堂オリジナル重箱は、
八角で持ちやすい隙間ありの、一段でも絵になる素敵で変わった重箱。
重箱は、おせち料理やお祝いの赤飯・お餅、お祭りのごちそうなど、日本的な行事にはかかせない
伝統のうつわ。
重ねて持ち運びしやすく機能的、ふたがついて衛生的な重箱は、漆の抗菌効果も考えると
大変重宝な素晴らしいうつわです。
立派な蒔絵・沈金や、家紋入りのものは、代々その家に受け継がれる伝統・宝とも言えるでしょう。
しかし昨今の生活様式の変化には、目を見張るものがあり、住宅が洋風化するとともに
重箱など日本的なものは、敬遠されることもしばしば。
残念でたまらない。
そこで、若い方々も洋風の暮らしの方も、「ぜひ使ってみたい!」と思っていただけるような重箱を作りました。
一年の年中行事には、昔からの節句を祝うひな祭りや、端午の節句・お正月など、クリスマスやハローウィンなどの新しいもの、誕生日・記念日など、さまざまなお祝いやパーティーがあります。
いずれのシーンにもお使いいただける重箱が、この八角の重箱です。
大雅堂オリジナルのこの八角の重箱の、工夫した点は、やはり形です。
まず、外見は八角(末広がりの八にしました)の形です。
面を生かすために、角はあまり鋭角にせず、重厚差を感じさせます。
ふたは、平面では漆の美しさがもったいないので、少し盛り上げました。
光の角度によって表情が変わります。
蓋をあけると、ここが工夫したところです。
重箱のふちが、まっすぐズバッと切っていない、素敵なカットになっています。
こうすることで、一段一段のおさまりもよく、ふたもずれなくなりました。
ささやかな工夫ですが、効果大です。
このかわった八角重箱の、もう一つの特徴は、重箱の一段一段の間に、隙間を設けたことです。
この隙間があるために、一段一段が大変持ちやすくなりました。
通常の重箱は、模様のためか、一段一段がピタッとくっついて、どうしても持ちにくかったのではないでしょうか?
この八角重箱は、段と段の間の隙間に指をかければ、大変持ちやすく、所作も美しく優雅に見えそうですね。
また、一段づつでもお使いいただけるという特徴もあります。
普通の重箱は、模様の関係から、またこれまでの慣習から、一段では使いにくかったと思います。
この八角重箱は、一段づつに、約9ミリの足をつけました。
これは、一段づつの間の隙間を作るためと、一段づつ別々に使用した時のスタイルを重視して、計算した高さです。
一段づつでも重厚さを失わない、使ってみたい重箱ができました。
写真の八角重箱の色は、黒とたまり朱です。
八角重箱は面が多いので、2色に塗り分けたりするのも面白いですね。
正面から見ると、ふつうの長四角に見えるかもしれません。
おせち料理は、お正月三が日台所に立たないように、と作られた保存食とか。
現在のように年末年始も開いているお店もありませんでした。
では、どうして漆の重箱につめたのでしょうか?
先人はきっと、漆の抗菌効果に気づいていたのでしょう。
現在はその、漆の抗菌効果が、科学的に証明されようとしています。
先人は素晴らしい文化を残してくれたものです。
ある研究者によると、同じ物を同じように調理しても、良い器で食べれば美味しく感じるのはもちろんのこと、消化吸収ぐんとも良い。
良い器で食べている人の方が、より健康になる!ということです。
うれしいですね。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
輪島の技術と知識が作り出す、美しく実用的な、重箱です。
三段重箱(八角型)たまり朱1組 418,000円(税込)
W30.3 D16.3 H21 cm 一段の高さ7cm 写真の黒塗は、現在在庫がありません
在庫状況や、納期など、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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輪島漆器大雅堂は、貴方だけの特注輪島塗の製作も得意です。
今までに見たこともないような輪島塗でも、創業大正11年の経験と豊富な知識・
優れた多数の職人たちが、貴方の思いを形にするお手伝いを致します。
輪島塗の工程は、どれをとっても一つ一つ手作りのオーダーメードと同じです。
ですから特注だから、お誂えだから、ぐんと価格が高くなるということはありません。
また、色や模様だけでなく、器物の形からお誂え可能です。
オーダーは難しくありません。
「こんな感じで、、、。」というような、頭の中のイメージからでも、段々と形にしていきます。
特注・お誂えは、お気軽にご相談くださいませ。
世界で一つの輪島塗を、貴方の思いのままに製作いたします。
輪島漆器大雅堂は、そんな楽しみな仕事が大好きです。
ご用命のほどを、心よりお待ち申し上げております。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役