飾り棚 李朝風の棚 2,915,000円(税込)
李朝風の飾り棚を、素朴な雰囲気を醸し出す塗にて
黒と朱のモダンな色合いで、仕上げました。
パンダヂ型とは、上半開箪笥 という意味です。
この棚は、上か、下かのどちらか一方づつしか開けられません。
空けた扉は、特製の金具で固定します。
この面倒くさい仕組みが、この棚の「いいところ」です。
この李朝風飾棚パンダヂ型は、大雅堂オリジナルの飾り棚です。
この飾り棚の製作にあたり、一番のこだわりは、「特製金具」です。
扉は、真鍮(しんちゅう)のちょうつがいに、
側面のネジ式の留め具で止めるようになっていて、留め具を外して
上の扉を開いたり、下の扉を開いたりします。
少しこつがいりますが、これが楽しみでもあります。
錠前も手造りです。
昔むかしの「南京錠」と同じつくりで出来ています。
空けた扉を固定する コの字型の棒は、削り出しで特注しました。
塗は、通常の輪島塗と違って、わざとへら目を残して、
素朴で、ちょっと古びた感じを演出しています。
艶もあげていませんので、使いこんでいただくうちに、
段々と艶が上がっていきます。 これも楽しみの一つです。
和風にも、洋風にも似合う、そんな飾り棚が李朝風飾棚パンダヂ型です。
輪島の家具の自慢は、見えない部分も輪島塗であることです。
座卓の裏側も、幕板の裏側も、そして床にふれる足の底面も、すべて輪島塗。
ですから、どこから見ても輪島塗。
畳や絨毯にも、指にも食器にもやさしいのです。
しかし、どんなに気をつけていても、
長い年月ご愛用いただくうち、使い傷はどうしてもついてしまいます。
使いなじんできただけに、修理して使い続けたいものです。
そんな時は、お気軽に修理のご相談を。
傷に応じて、御見積のうえ修理致します。
本堅地の輪島塗は、丈夫な下地に塗り重ねた輪島塗だからこそ、
痛みの度合いに応じて、工程をさかのぼって修理ができます。
輪島の家具は、全工程完全手作り家具です。 職人の技が随所にきらりと光ります。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、
堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
輪島塗飾り棚 李朝風パンダヂ型 90×80×D38cm 2,915,000円(税込)
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役