輪島塗のコップ?カップ?ビアマグ?ビアカップ?ゴブレット??楽しく飲んでください。
これは、輪島塗のコップ?カップ?ビアマグ?ビアカップ?ゴブレット??
輪島塗のコップといえば、冷たい水がおいしそう。
輪島塗のカップといえば、温かいミルクがおいしそう。
輪島塗のビアマグといえば、冷たいビールがたっぷり入りそう。
輪島塗のビアカップといえば、冷たいビールが手に持ちやすそう。
輪島塗のゴブレットといえば、多目的に利用できそう。
この輪島塗は、いったい何と名づけましょうか。
お使いになる方それぞれに、いろいろな使い方があり、いろいろな名前が浮かんできます。
とりあえずは、「輪島塗のコップ」と致しますので、ご家庭ではお好きな名前で呼んでください。
輪島塗のコップは、「たまり朱」です。
「たまり朱」は、上塗りをした職人さんの、「手」のわかる、おもしろい塗り方です。
色は、落ち着いた朱、えんじに近いでしょうか。
普通、刷毛目(はけめ)というと、でこぼこの跡が残るものですが、この塗は表面にでこぼこがないのに、刷毛の跡が残っているのです。
よーくご覧いただくと、素朴な感じの刷毛目が見られます。
輪島塗の特徴である鏡のような美しい輝きは、最終工程の呂色(ろいろ)が作り出していますが、このコップ・たまり朱は、呂色をせず、漆の素朴な温かみを残して、しっとりとした底艶を楽しめます。
年月とともに、自然と使い艶があがり、時とともに変化していくのが、このたまり朱のコップです。
「これはどうなっているのだろう」「ここはこうやって塗ったのかな」と、思ったり考えたりしながらお使い頂くのも楽しいことと思います。
この輪島塗のコップのサイズは、大体350ミリの缶ビールくらいです。
胴が太くなっていて小指のほうは、すっと細くなっている、持ちやすい形。
お好きな飲み物が、たっぷり入るサイズのコップです。
さあ、何を飲みましょうか?
「輪島塗は、一度使ってみたいけど、なかなか買えないな」
そうです。輪島塗は、他の和食器に比べると、格段に価格が高く高級です。
どうして?それだけの理由がちゃんとあります。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
輪島塗のその工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
世界に誇る、輪島の技術と知識は、輪島塗の艶・手触り・口当たりの良さに現れ、人々を魅了し続けています。
購入意欲度NO.1とは、買ってみたいものNO.1です。欲しいものNO.1と言ってもいいかもしれませんね。
数多い輪島塗の中でも、手ごろな価格で使いやすく、使用頻度が多く、末永く愛用してもらえるもの、、、。
そこで、父の日のプレゼント(贈物)に、輪島塗のコップはいかがでしょうか?
母の日にも、結婚祝いにも。
ギフトには、自分で買うにはちょっと高級すぎても、大切な方へのプレゼントなら、ちょっといいものを、と思われる方が多いようです。
普段使いの輪島塗なら、きっとお喜びいただけることでしょう。
手に取れば、よさはおのずと伝わります。
貴方の気持ちも伝えます。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役