汁椀・曙塗り(あけぼのぬり)は、のぼる朝日をイメージした美しい塗り
汁椀・曙塗り(あけぼのぬり)
曙塗り(あけぼのぬり)とは、のぼる朝日をイメージした、赤漆と黒漆の椀。
刷毛を同時に数本操り、赤と黒を一度に塗り上げる曙塗り(あけぼのぬり)は、高度な技術を要します。
この汁椀は、通常の汁椀より高台を高くして、あらたまったお正月の雑煮にもお使いいただけるように工夫した、ちょっと贅沢な汁椀です。
曙塗り(あけぼのぬり)とは、上塗りの際に、赤の漆と黒の漆を同時に塗る技法です。
同時に、と簡単にいいますが、これは大変な作業、熟練の職人だからこそできる技です。
上塗りの際に、数本の幅の違う刷毛を同時に使い、一気に赤の漆と黒の漆を塗り上げます。
一番難しいのは、赤から黒に次第に変わる部分。
この境目が、次第に色がかわっていっているところが、素晴らしいところです。
境目がとてもスムーズに、赤から黒へ続いているでしょう。
まるで、太陽の昇る瞬間のように、漆黒から赤へ、移りかわっていく。
美しい汁椀に仕上がりました。
汁椀は、頻繁に食卓に登場する、日常生活にかかせない器です。
使う回数が多いということは、手に触れる回数も多く、洗う回数も多いということ。
丈夫で美しいものが欲しくなる、、、。ぜひ輪島塗汁椀をお勧めします。
結婚祝いや進学・就職祝いにも、きっと喜ばれる一生ものの輪島塗汁椀です。
ぜひ使ってみてください。
輪島塗 汁椀 曙塗り 1客 30,800円(紙箱入り)
直径 12 高 8 cm
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役