輪島塗 ダイニングテーブル 小判型布目乾漆・菊型足
輪島塗の家具にもダイニングテーブルが有ります。
輪島塗と言えば、和風の座敷にしか似合わないとお思いではありませんか?
このダイニングテーブルは、和の雰囲気を残しつつ、洋の空間にも似合うように製作した、輪島塗のダイニングテーブルです。
足の形が、菊の花をかたどった、菊足型になっています。
この座卓は、弊社・社長が考案し製作した、今「イチ押し」の座卓・ダイニングテーブルです。
「なぜ?」「どこが?」
毎日使うダイニングテーブルの天板に、傷がつきにくく目立ちにくい工夫があります。
「布目乾漆」です。
「乾漆(かんしつ)とは」
乾漆とは、漆を乾かして粉にし、満遍なく蒔いて漆をかけ、研ぎ出す技法のことです。
塗面は、少しざらざらした感じに仕上がり、輪島塗の鏡面のような呂色仕上げとはひと味違った、落ち着いた漆の風合いを感じさせます。
キズが付きにくく、目立ちにくい乾漆は、座卓・テーブルとしては大変使いやすいものです。
この乾漆という、従来の輪島塗の技法に、素朴な温かみを感じさせる「布目」を加えました。
輪島塗には、痛みやすいところに布を漆で貼って、補強するという工程があります。
その補強のための布は、輪島塗の表面に響かないように貼られ、隠れていました。
布目乾漆とは、隠れていた布目を主役にし、表面に布目を残して、乾漆仕上げにしたもので、大雅堂オリジナルの使いやすい天板が、できました。
角が丸い小判型ですので、角にも座ることが出来ます。
四角い座卓は、お客様が多くなっても角に座って頂くわけにはいきませんよね。
この小判型座卓・ダイニングテーブルなら、角がないのでつめて、どんどん座って頂くことが出来ます。
お孫さんが沢山遊びに来ても、大丈夫ですね。
四角い座卓は、和室の定番という思いが定着していますが、小判型にすることにより、大変使う範囲が広がりました。
輪島塗の座卓を座敷に置いて、お客様の時だけしか使わないのは、もったいない。
日常、居る時間の多い部屋に座卓を置いてこそ、輪島塗の耐久性・美しさを充分感じて頂けるはず、と考えます。
そのために、乾漆にしています。
布目の風合いを残すことにより、温かさや素朴さをも感じて頂ける座卓です。
輪島塗りの座卓の自慢は、見えない部分も輪島塗であることです。
足の裏側も、天板の裏側も、すべて輪島塗。ですから、どこから見ても輪島塗。
輪島の家具は、全工程完全手作り家具です。職人の技が随所にきらりと光ります。
人にも、畳にも、食器にも環境にもやさしいのです。お手入れも簡単です。
輪島塗の座卓は、なおして使い続けることが出来ます。
数多い工程をさかのぼっての修理が可能だからです。
輪島塗・座卓の修理につきましても、万全の体制でいつでも承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
漆器はいいですね。環境にも人にも優しい、そしてあたたかい。
漆(うるし)をもっと身近に感じて欲しい。輪島漆器大雅堂(株)の願いです。
【商品データ】
定価 1,485,000円(税込)
寸法 W1800 D1000 H680 mm
素材 天然木 布着本堅地輪島塗
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役