座卓 両側乾漆・草花蒔絵は、良く使う座卓の両側を、乾漆仕上げにした機能的な座卓
輪島塗の座卓は、傷がつくのが怖くて使えない、そうおっしゃる方もございます。
この座卓の特徴は、日常でもっとも使われる、座卓面の両側を乾漆仕上げにしたことです。
椀やコップ、お膳、お茶やお菓子などを置く場所ですので、傷が付きにくく、目立ちにくい乾漆仕上げにして、気軽にお使い頂ける座卓に致しました。
乾漆とは
乾漆(かんしつ)とは、漆を乾かして粉にし、満遍なく蒔いて漆をかけ、研ぎ出す技法のことです。
塗面は、少しざらざらした感じに仕上がり、輪島塗の鏡面のような呂色仕上げとはひと味違った、落ち着いた漆の風合いを感じさせます。
また、座卓中央は、黒呂色の艶やかさを残し、上品な草花蒔絵を施しました。
草花蒔絵は、どなたにも愛される自然の情緒豊かな文様で、飽きのこない可憐さが魅力です。
春の草・秋の草を、同じ座卓上にデザインして蒔絵しました。
春と秋を同時に楽しめる、自然界ではありえない、ぜいたくな空想の世界を描いた 輪島塗座卓・草花沈金は、季節を問わずお使いいただける座卓です。
乾漆の機能性と、草花ののびやかな線と黒呂色の艶やかさの装飾性が、見事に調和した逸品の座卓です。
輪島塗 座卓 両側乾漆草花蒔絵 定価 165万円(税込)
W151 D91 H335 cm
同じ蒔絵・草花蒔絵の乾漆でないものも、ございます。
同じ模様の蒔絵ですが、雰囲気はがらりと変わりますね。
お好みでお選びください。
輪島塗 座卓 草花蒔絵 定価 132万円(税込) W150 D90 H33.5 cm
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役