輪島塗 屏風・唐子蒔絵は、楽しそうに遊ぶ子供達の姿に思わず微笑む
唐子(からこ)とは、古い中国風の髪型(一つか二つ結んで、後はそり落とす)で、異国情緒あふれる衣装を着けた子供のことです。
古代中国・唐王朝時代に子供達を描いた図が盛んに描かれ、日本にも伝わりました。
いつの世にも、どこの国でも、子供は「宝」です。
子供達の楽しそうに遊ぶ図は、見る人を和ませます。
子供達が幸せに、楽しく過ごせるのは、平和の証拠。
また、沢山の子供達の遊ぶ唐子蒔絵は、子孫繁栄の願が込められ、古くから蒔絵だけでなく様々な工芸に、大変好まれ使われてきました。
この屏風・唐子蒔絵は、色とりどりの異国情緒あふれる衣装を身にまとった、可愛い子供達が、
楽しそうに遊ぶ姿を、色漆で美しく描いています。
黒や朱以外の、様々な色の漆が用いられています。珍しいかもしれませんね。
漆は、時とともに透明度が増していきます。
色の漆は特に、だんだんと鮮やかになっていきます。
美しい色が出て、絵画のようです。
漆黒の屏風は、広い庭のように感じられますね。
輪島の家具の自慢は、見えない部分も輪島塗であることです。
裏側も、天板の裏側も、足の裏も、すべて輪島塗。
ですから、どこから見ても輪島塗。
畳や絨毯にも、指にも食器にもやさしいのです。
輪島の家具は、全工程完全手作り家具です。職人の技が随所にきらりと光ります。
輪島塗は、約600年の歴史を持つ、JAPANとも呼ばれる漆器の最高峰です。
その工程は、23工程・124以上の手数を経て作り出され、堅牢さと優美さを兼ね備えた日本の誇る伝統工芸です。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
輪島塗 中屏風・唐子蒔絵 4,290,000円 (全開の時:W85.4×2 H145.5 厚3.2cm)
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役