輪島塗椀⑫ 萩明かり蒔絵 1客125,400円(税込)
漆黒と銀地の対比が美しい椀
通常の椀より高台を高く成型して、その部分に贅沢に銀地(漆を塗って銀粉を蒔き固着させる)を施して萩を描きました。
月夜に照らされた萩の影が、お椀に映り込んだように描いた、趣のある椀です。
萩は、秋の七草の一つで、字を分けるとまさに「秋の草」になります。
萩は、夏から秋にかけて紅紫色もしくは白の蝶型の花をつけ、「万葉集」にも多く詠まれています。
秋草文様にはかかせない花として、多くの絵画や蒔絵・友禅などに描かれてきた、秋を代表する文様です。
この椀は、金ではなくあえて銀を多く使用しているので、モダンなイメージもあります。
和だけでなく洋にもお使い頂けるおしゃれな椀ですので、和食の椀としてだけでなく、デザートを盛り付けて等、お好きにお使いいただければ、一層楽しいと思います。
蓋裏(見返し)には、秋草に月の蒔絵がありますが、5客絵替わりになっています。
三日月が写真の1から5へ向けて、次第に満月に満ちるという趣向です。
輪島塗椀⑫ 萩明かり蒔絵 1客125,400円(税込)
寸法:口径11.2cm 高さ10.7cm
数量:限定5客(月の形が違う1・2・3・4・5が各1客づつあります)
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役