輪島塗椀⑮ 朱・芽柳蒔絵 1客118,800円(税込)
芽柳は吉祥の飾り
御正月などに見られる、若芽の出た柳の枝を、輪にして、床の間に、枝が畳までつくようにおろして飾る芽柳の床飾りは、魔除けの意味や、めでたいことが沢山長くつづくように、との祈りを込めた吉祥の飾りです。
蒔絵は、筆に漆をつけて描き、金を蒔きます。
漆は、ねっとりとして、絵の具で描くようなわけにはいきませんので、蒔絵で描く場合は、機械的な連続模様や、のびやかな直線等は、
根気と、高度な技術のいる仕事です。なにしろ、手で一つ一つ描くのですから。
また、蒔絵の中で、意外と難しいのは、ぐるっと回る曲線です。
ぐるっと回る曲線は、どこかで継ぐにしろ、ひと筆で描くにしろ、太さや強さを均一に滑らかに表現したいので、気を抜けない、非常に難しいものです。
朱の椀に、金の細い線が美しい、簡単そうでとても難しい蒔絵の椀です。
輪島塗椀⑮ 朱・芽柳蒔絵 1客118,800円(税込)
寸法:直径12cm 高さ10cm
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役