雑煮椀 州浜雅蒔絵 5客1組660,000円(税込)
お正月にかかせない、皆がそろって囲む食卓の主役は雑煮。
雑煮は、全国各地で様々に違う頂き方があるそうです。
我が家流の雑煮を、輪島塗の雑煮椀で。
いくつになっても忘れない故郷・家族の思い出として、心に残ります。
州浜とは、神や仏が降臨する場所
州浜(須浜・すはま)とは、河から運ばれてきた土砂が、州によって入り組んだ形となった浜辺を文様化したものです。
古来 州浜は、絵巻などで、神や仏が降臨する場所であり、清浄な領域をあらわすとされました。
ときには天女、あるいは「海から福をもたらすまれびと」の訪れる場所ともされました。
人々は、そこから理想郷へ旅立つ、もしくは理想郷へ到達したイメージを膨らませ、楽しみたい幽玄の世界が、州浜蒔絵です。
良いことが度重なる吉祥模様
松は、常緑樹で古くから長寿のシンボルとされてきました。
それは、この松が、雨風や寒さに耐え抜く生命力の強さを持っているからです。
寄せては返す波の模様は、連綿と続くことから、末永く福が寄せ来る、の意を表します。
州浜蒔絵は、松葉が重なることによって、また波が重なることによって、「良いことが度重なる」の意をあらわす吉祥模様の蒔絵です。
様々な蒔絵の技
隆々とした力強い松の幹には、所々に青貝を配し、華やかさと豪華さをかもしだしています。
松が根ざす地は、梨子地(なしじ)技法。
梨子地(なしじ)とは
梨子地とは、粗い金粉を塗面に蒔いて漆を塗り込んで研ぎ、
磨き上げる技法です。
金粉が、立ったり寝たりしているので、
光の当たり具合によって、きらきらと美しく輝きます。
梨の実の細かい斑点の風合いが、名前の由来です。
雑煮椀 州浜雅蒔絵 5客1組 660,000円(税込)
寸法:直径12.5 高さ10.8 cm 桐箱入り
輪島塗の工程は、国指定重要無形文化財です
輪島塗は、約23工程・124以上の手数を経て作り出される、
堅牢さと優美さを兼ね備えた、約600年の歴史を持つ日本の誇る伝統工芸です。
また、輪島塗特有独自の布着せ本型地の工程は、国指定無形文化財に認定されています。
600年の歴史は、脈々と今日に受け継がれ、数多くの職人達の腕に宿っています。
「輪島塗を支える職人の技と心意気」はこちら
輪島塗は、多くの工程ごとに専門の職人が腕を振るい作り上げられています。
輪島漆器大雅堂の輪島塗製作は、沢山の職人とその心意気に支えられています。
漆器みがき布、あります。
柔らかく拭きやすい、洗って何度でもお使い頂ける漆器専用布です。
大切な輪島塗のお手入れに、毎日のお掃除に、大変重宝です。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役