雑煮椀 いろいろ
1.輪島塗 雑煮椀 パルメット漆絵 2客揃い325,600円(税込)
寸法:直径14cm 高さ11.5cm
パルメットは、唐草文様。
シュロの葉をデザイン化した、古代の聖なる文様。
シュロは、雌雄異株でその生殖作用が人間と同様に見られ、
生命の樹として吉祥のシンボルとされました。
パルメット文様の間を飛ぶ鳥は、含綬鳥(がんじゅちょう)です。
蒔絵にも良く使われる「松喰鶴」と同様に、
枝や花房などをくわえた鳥の図のことで、
鳥は楽園から飛来して幸福を運ぶ、という意を表し、
鳥がくわえて運ぶものは、幸福の象徴でありました。
(その起源は、ノアの方舟に登場するオリーブの枝をくわえた鳩ともいわれる)
2.輪島塗 雑煮椀 松島雅蒔絵 2客揃い 264,000円(税込)
寸法:直径12.8cm 高さ10.5cm
松は、常緑樹で古くから長寿のシンボルとされてきました。
それは、この松が、雨風や寒さに耐え抜く生命力の強さを持っているからです。
寄せては返す波の模様は、連綿と続くことから、末永く福が寄せ来る、の意を表します。
松蒔絵は、松葉が重なることによって、また波が重なることによって、「良いことが度重なる」の意をあらわす吉祥模様の蒔絵です。
遠山は、研ぎ出し蒔絵で、松葉手前にぐっと盛り上がる高蒔絵で描き、遠近感を表現しています。
3.輪島塗 雑煮椀 桐に芒蒔絵 2客揃い 396,000円(税込)
寸法:直径12.5cm 高さ11cm
鳳凰は、西洋でいう「不死鳥」にあたる、縁起の良い空想上の鳥。
すべての鳥の始まりとされ「百鳥の祖」といわれます。
鳳凰は、良いことが訪れる時、瑞兆としてこの世にあらわれる、といわれる、
吉祥を運び来る、おめでたい鳥です。
その鳳凰のすみかが、桐。神聖な木です。
4.輪島塗 雑煮椀 折鶴松竹梅蒔絵 2客揃い 264,000円(税込)
寸法:直径14cm 高さ12cm
折鶴は平和の願い
折鶴は、日本特有の遊び・折紙の中でも、平和の願いをあらわす象徴的な模様です。
古来、大陸では鶴は千年生きるとされ、瑞鳥(ずいちょう)として尊ばれてきました。
それは、仙人に由来し、日本では七福神の一人に数えられる福禄寿(ふくろくじゅ・福と禄:財と寿:長寿を授ける神)が、つねに鶴を従えています。
日本でも、万年生きるといわれる亀と共に長寿の象徴として喜ばれています。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役