輪島漆器大雅堂は、創業当時より
大雅堂社員をはじめ、輪島の様々な職人達とともに
胸を張ってお勧めできる輪島塗を作っています。
輪島塗は23工程、その手数は124とも言われますが、
すべて熟練したその道専門の職人による、分業制になっています。
各工程の職人は、それぞれが「完成」したものを
次の職人にゆだね、そうして工程は進んでいきます。
「次の職人に、迷惑をかけられん」
手間を惜しめば、その分、手直しに手間を取られる。
そんな仕事は、できません。
多くの職人達の手を通って、輪島塗は作られています。
「塗師屋」の仕事は、多くの職人達の取次ぎをする。
誰がどの分野が得意なのか、を活かして、仕事をまわす。
お客様の思いを職人に伝え、形にする。
お客様の思いをデザインし、輪島塗にする。
輪島塗は、完成までに時間がかかります。
木や漆との付き合いですから、寝かす時間も必要です。
反対に、近頃は、交通も、情報も、人の暮らしも
何もかもスピード時代。
「待てない」ことも、多いようです。
そのため、大雅堂では、両方にいいように
様々な形で在庫を持っています。
「木地」「下地」「上塗り前」「完成品」
特注の輪島塗・あなただけの輪島塗の場合は、
木地からの製作もできます。
この場合は、相談の時間から、ゆっくり頂戴すれば、
いかようにもお作り致します。
輪島の専門家集団が、あなただけのために
末永くご愛用頂ける逸品をつくります。
大雅堂の展示場には、常時多数の輪島塗を
お手にとってご覧いただけるように、展示しています。
蒔絵や沈金の技法・塗りの深みや暖かさ・艶の美しさ・漆の質感を
ゆっくり感じていただくためです。
新しい製作ばかりでなく、
ご愛用の輪島塗の修理や、取り扱いなど、
何なりとお気軽にお問い合わせください。
大雅堂・社長は、お客様のご希望の形や図案を
図にしてご覧頂いています。
世界でひとつの輪島塗の製作は、とても楽しみな仕事です。
図で見ると、あまりぱっとしなくても、
塗師屋の頭の中では、完成形が見えています。
輪島塗を取り巻く時間は、
とてもゆったりと流れています。
そうすることで、輪島塗は育っていく、とも言えます。
自然豊かな輪島の風景が、見守ってくれているからでしょう。
輪島塗りの艶・美しさと職人達の心意気は、
これからも変わらず、続いていきます。
変わることがあってはいけないのです。
いつの時代も、「輪島塗」であり続けます。