2020/05/29 (金)
今般の感染症の件で、東京の大学で学ぶ長男長女は、2月の春休み始まりからずっと輪島の自宅に帰省というか、里帰りといいましょうか、帰ってきています。
それで、どちらのご家庭でも同じようだとニュースでも聞きましたが、うちでもご多分に漏れず、三度の食事がにぎやかですが大変でもあります。
子供たちは、会社に出る私が忙しいのを軽減してくれようと、食後の食器洗い当番(笑)を決めて交代でやってくれるようになりました(当番には夫も入っている!)。
ありがとう(涙)
5人分の後片付けです。
急いで昼食の準備をするので、鍋やフライパンも、魚焼きもあり、
そして昼休みの時間がかぎられているので大変ですねー。
一生懸命やってくれました。
しばらくは。
そして、とうとう「食洗器を買おう!」ということになりました(笑)これまで20数年間、つかっていなかったんですけどね。
食器洗い乾燥機がうちにやってくるのは、6月1日の予定です。
陶器やガラスは、食洗器に入れて洗ってもらいます。
時間も節約になって、昼休みが少しゆっくりできるのでしょうか。
楽しみです。
さて。
日常使っている輪島塗は、食洗器の使用は不可です。
食洗器の注意書きにも書いてあります、「高級漆器・クリスタルガラスは入れないでください」
えええ、毎日使っている輪島塗の汁椀や皿や小鉢は、入れられないのーー!?
はい。絶対入れないでください。
輪島塗は、食洗器がなかった時代から、同じ製造方法作り続けられています。
食洗器ができたからって、製造方法は変わりませんし、天然漆や天然木の使用はかわりません。
特に強い乾燥で、輪島塗は修理不能なほどに、木地から損傷して、だめになってしまいます。
では、どうすればいいの?
簡単です。
陶器やガラス、鍋やフライパンを食洗器に洗ってもらって、節約できた時間でゆっくり輪島塗を手洗いし、ふきんで拭いてください。
輪島塗の椀を水で洗っているときは、使っているときよりつややかに見えます。
油汚れも平気どころか、漆の強い塗幕のおかげで汚れ落ちは、楽にするっと。
きれいになったら、柔らかいふきんやタオルで拭いてください。
拭きながら、輪島塗の軽さや、漆のつや、模様の美しさなどを楽しんでください。
食洗器が心を豊かにする時間をくれるんだな、って、今から楽しみにしています。
本当は、洗うものが増えると大変だから、と思い、日常は輪島塗の食器は少なめにしていた私ですが(とほほ)、我が家に食洗器を迎えたら、使う輪島塗の数を増やそうと思っています。
しまっておくのは、もったいないですので(笑)
食洗器をお使いの皆様、輪島塗は食洗器で洗えないからと、輪島塗を使わないのではなく、食洗器で洗えるものは洗えば、輪島塗だけ特別に手洗いできる時間ができる、そんな風に思って、忙しい毎日に少しだけ心豊かな時間をお過ごしください。