2023/06/30 (金)
梅雨。
しとしと静かに雨が降る日もあれば、どおおおーーっと降ってぴたっと止む雨もある。
いずれにせよ、湿度が高く、気温も高めに推移するこの頃、漆の硬化速度の調節が難しい、職人泣かせの季節です。
湿漆は、湿度による化学変化で硬化するので、湿度が高いと硬化が早まります。
早くなるのは良い事ばかりではありません、表面だけ早く乾いて中のほうが硬化しないという問題も起きてきます。
(乾いて、と書きました。漆が乾く、と輪島でもよく言いますが、漆は洗濯物が乾くように水分が蒸発して乾くのではなく、湿度による化学変化で固くなるので、硬化する、というのが本当なんです)
この時期の職人さんは、いつもより気温や湿度を考慮し神経を使いながら、輪島塗の制作にあたっています。
この梅雨時期は、カビも心配です。
輪島塗ではありません、倉庫の壁や床です!そして、紙箱です!
じめじめが続くと、晴れ間に換気をしますが、追い付きません。
倉庫や展示場は、漆の敵・紫外線を入れないようにしていますので、日が当たらない分余計にカビが来てしまいます。
ううううう
倉庫内の様子を見がてら、少し片づけをしようと、あちこち触っておりましたら、
案外掘り出しものが見つかるんです!
この梅雨にも、数点、面白いものを見つけましたので、現在、商品化に取り掛かっております。
少し沈金を彫ってもらって、袋を作って、箱に入れて、、、
用意が出来ましたら、輪島漆器大雅堂HPでもご紹介したいと、いまから楽しみです。
ちょっと面白いものですので、どうぞお楽しみに~
片付けはするものです、また何かさがしてこよう(笑)