汁椀(はぞり型)溜塗は、6月13日現在、ご注文からお届けまで約6か月です。
本日、仕上がっておりました在庫が完売いたしましたので、次回の仕上がりは約6か月後の平成29年お正月頃の予定です。
どうぞ、ご予約はいつでも承っております。宜しくお願い申し上げます。
汁椀は、弊社では数種類の型違いを製造致しておりますが、
WEBショップでは、一番人気の汁椀が定番となりましたので、常時在庫を切らさないように努めております。
その他の形の汁椀は、自然と受注生産になってきています。
この小さな椀1個の製造に、6か月もかかるの!とお思いになると思いますが、
輪島塗の製造には、「寝かせる」時間がとても大切です。
作業自体も、ひとつひとつ手作業ですが、熟練の職人が作業致しますので、
1個に対する作業自体は、長時間ではありませんが、
「漆を寝かせる」時間がかかります。漆を「硬化させる」ということです。
また、輪島塗は、一人の職人がすべてを仕上げるのではなく、各工程ごとに別の職人が腕を振るいます。
ですから、工程ごとに次の職人へ迷惑が掛からないように、「完成」させて移行します。
その間にも、漆を寝かせて、落ち着かせる時間が必要です。
また、輪島塗には、沢山の種類がありますので、職人さんの段取り上の順番待ちもあります。
製造期間は長く、工程が多いのですが、見えない部分に時間をかけ、気を使って仕上げられる輪島塗は
上塗りが美しく仕上がります。(お化粧と同じで、下地がしっかりできると、お化粧ののりがいいと言います)
輪島塗は、お客様の手元に届いてから、可愛がっていただきながら長い時間を共に過ごさせて頂きます。
我が子を嫁に出すような、そんな気持ちです。
時には、メンテナンスや塗り直し・修理などの為に、輪島へ里帰りすることがあります。
どんなふうに扱っていただいていたか、大体わかります。
いつくしんで、ご愛用頂いていたんだなーと嬉しくなることもあります。
またきれいにして、お客様の元へ送り出しますと、今度の里帰りは、弊社も代が変わっているかもしれません。
しかし、輪島の産地がある限り、いつでも修理は可能です。
安心して末永くお使い下さいませ。
新幹線や飛行機で一っ跳びのスピード時代の現在ですが、
輪島塗は、木地から製作すると、ちいさな汁椀1個でも、製作期間が6か月かかります。
しかし反対に、6か月お待ちいただけるようでしたら、特注オーダーの汁椀の制作もできます。
いずれも、仕上がりを楽しみに、ゆっくりお待ち下さい。
汁椀(はぞり型)溜塗は、6月13日現在、ご注文からお届けまで約6か月です。
次回の仕上がりは約6か月後の平成29年お正月頃の予定です。
どうぞ、ご予約はいつでも承っております。宜しくお願い申し上げます。
輪島塗とは?工程や輪島塗とはどういうもの?など、輪島塗に関すること は、
こちらで詳しくご紹介しています。
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂 代表取締役