三段重・扇面源氏香蒔絵 825,000円(税込)
平台付きの三段の重箱・扇面源氏香蒔絵。
平台付きは、あらたまった雰囲気で、持ち運びにも重宝です。
華やかな蒔絵は、お正月にふさわしい扇面模様です。
扇面(扇)は、日本で作られた日本特有のもので、
末が広がる形から 「末広」 ともいい、
発展や拡大を意味する縁起のよいもの、
とされ、古来より愛され続ける吉祥模様です。
「源氏香(げんじこう)」とは
平安朝の雅な香の漂う王朝絵巻 「源氏物語」 の名にちなんだ「源氏香」は、
香道の多くある中でも最も有名なもの。
源氏五十四帖に対応させられる「源氏香図」は、五本の線から成る洗練されたデザインが好まれ、
様々な物の柄に、広く用いられています。
三段重箱・源氏香蒔絵は、源氏五十四帖の様々な場面を象徴する図を、
縁起のいい扇の柄として、すべて絵替りで6扇と、アクセントにとじた扇を描きました。
美しい蒔絵が、いっそう晴れやかな迎春の時を演出し、
新しい一年の門出を幸多かれと祈念します。
おせち料理とは?
おせち料理は、お正月三が日台所に立たないように、と作られた保存食とか。
現在のように年末年始も開いているお店もありませんでした。
では、どうして漆の重箱につめたのでしょうか?
先人はきっと、漆の抗菌効果に気づいていたのでしょう。
現在はその、漆の抗菌効果が、科学的に証明されようとしています。
先人は素晴らしい文化を残してくれたものです。
ある研究者によると、同じ物を同じように調理しても、
良い器で食べれば美味しく感じるのはもちろんのこと、消化吸収ぐんとも良い。
良い器で食べている人の方が、より健康になる! ということです。
うれしいですね。
扇は、色漆に金粉をまいて、華やかさを出し、源氏物語のさまざまな場面の蒔絵を施しました。
古典的な柄ですが、これまでも愛され続けてきた代表的な吉祥模様である扇面は、
あきがこず、末永くご愛用いただける蒔絵です。
三段重箱は、お正月におせちを頂いたら、いったん洗って、きれいにします。
そのあと、小正月まで床の間に飾って、正月の雰囲気を味わって下さい。
そして、ゆっくりしまいます、次のお正月まで。
輪島塗の取り扱いは簡単です。
屠蘇器も重箱も、雑煮椀も、ぬるま湯で洗ってください。
油汚れは、台所用洗剤を使います。この時は柔らかいスポンジで。
つけおきも大丈夫。
輪島塗は、工程のところどころで水を使い研いでいます。
しっかり仕上がっているからこそ、水は平気なのです。
そのあと、長くしまっておくときは、さっと熱いお湯をくぐらせ水気をきって、
柔らかい布で良く拭いてください。
次のお正月まで使わない重箱は、しっかり汚れを落として、
ついでに磨きながら、艶や蒔絵を楽しんで、
そして、あまり乾燥しない場所(部屋の低い所)にしまってください。
お嫁入り道具として三段重箱をお持ちになる時は、
お道具のお披露目の際に飾る時、平台付きは、見栄えがぐっとあがります。
三段重箱・扇面源氏香蒔絵は、末永く使えるのはもちろんですが、
蒔絵の淡い色彩が、若い花嫁さんのイメージにも似合いますので、お嫁入り道具にもお勧めです。
この頃の若いお嬢さんは、「嫁入り道具よりも現金で」とか、
「重箱は使わないから必要ない」 といわれると聞きます。
ですが、いつまでも若いわけではなくて、子育ても落ち着いて生活にゆとりが出てくる頃、
「いいもの」に目がいくようになります。
また、さまざまなお付き合いも増え、時には気を使うお客様の場合もあるでしょう。
そんな時は、子供たちが大きくなり教育に費用がかかったり、お付き合いや新築や車や、、、と、
何かと大変な時期と重なり、いいものをそろえたいけれど、
自分ではなかなか高級品である輪島塗を求めることができないものです。
「お嫁入りのとき、嫁入り道具として両親が持たせてくれるといったのに、
いらないなんて言わなければよかった」 と、おっしゃって、
御自分で、一つづつ揃えられるお客様もおいでます。
三段重箱(平台付き) 扇面源氏香蒔絵 桐箱入り1組 825,000円(税込)
寸法:三段重箱 幅20 奥行20 高19.5 cm
平 台 幅26 奥行26 高3 cm
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役