丸二段重箱 波に葦沈金 473,000円(税込)
曙(あけぼの)塗りの漆らしい朱と黒や、輪島塗ならではの加飾の技・沈金だけでなく、形も美しい輪島塗の丸い重箱。
一段でも安定し、独立した器として見える重箱。
重ねたりおろしたりする時に、指の係りが良い形の重箱。
お正月だけで無く、毎日使いやすい重箱。
正面、が決まっていない重箱(皆で囲んで、皆が正面の重箱)。
使った後、洗いやすい重箱。
思った通りの重箱「二段丸重」ができました。
大雅堂オリジナルデザイン。全国漆器展で優秀賞を受賞。
普通、重箱といえば四角い形を思い浮かべます。
雛人形のお道具の重箱も四角ですよね。
そんな普通の重箱を、塗師屋として、永く扱ってきて感じたことを形にした、丸い重箱 丸重です。
重箱は、一段で使っても「重箱」のイメージが浮かんでしまいがちです。
また、重箱は通常、上下の段がすきまなく重なるようにできているので、重ねたりおろしたりする時に、指のかかるところがないので、一段づつでは持ちにくく感じられます。
せっかく求める輪島塗の重箱です。安いものでは決してありませんよね。ならば、お正月にしか使わないなんて、もったいない!毎日でも何にでも使えるほうが、いい!
丸い重箱なら、食卓で皆で重箱を囲んだとき、誰もが正面に向くことができる。
丸い重箱なら洗うのが、楽らくです。角がありませんから、くるっとすいすい洗うことができます。
曙(あけぼの)塗りは、昇る朝日をイメージさせる鮮やかな朱と漆黒。
上塗りの際に、朱と黒を同時に塗りわけており、朱から黒へと変わっていく部分の色具合が大変美しい塗りです。
塗り重ねられる漆の塗り面だからこそいきる、輪島塗ならではの加飾の技・沈金(ちんきん)で、
波と葦(あし)を描きました。
寄せては返し、連綿と続いていく波は、「度重なる」ことをあらわす吉祥文様です。
また、葦(あし)は、返して「良し」。
良いことが度重なる、をあらわします。
実は、かの豊臣秀吉公ご愛用のお道具から、題材をとっています。
丸い重箱の周囲に、ぐるり、どこから見ても正面となるよう、沈金を施しております。
この丸い重箱なら、どなたさまも主賓です。
輪島塗の重箱といえば、「おせち料理」と思いがちですが、この丸い重箱なら和食だけでなく、サンドイッチでも、フライドチキンでも、似合うんです。
大きさは、直径27.8センチ 高さ12.2センチと、
大ぶりで、低めに作ってあります。
盛り器というイメージで、毎日使っていただければ、と、思います。
蓋がある盛り器は、重宝なものです。
丸二段重箱 波に葦沈金 473,000円(税込)
輪島漆器大雅堂株式会社
tel 0768-22-0184 fax 0768-22-4808
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役