三段重箱(丸小) 松風沈金 192,500円(税込)
お正月にかかせないおせち料理。和風有り、洋風あり、中華風ありとおせちも様々。
沢山の種類のおせちを一度に盛り付ける、四角い大きな重箱もお正月ならでは。
小さな丸い重箱に、一段ずつ趣向を凝らして盛り付けするのも、いいですね。
丸いお重がいくつも並ぶ食卓は、なんだか楽しそう。
この輪島塗り重箱は、丸くて小さな三段重です。
模様は松風沈金。
冬、日本海から吹き付ける風は、防風林の松を根本から揺り動かします。
強風に耐える松は粘り強く、厳しい自然の中で強く生き抜く存在感を見せつけます。
日本の伝統的吉祥文様でもある松の、その強靱な生命力を、輪島塗ならではの加飾の技・沈金の豪快なのみさばきで美しく表現した、迫力のある文様です。
良く見ると、まつぼっくりも彫られています。
大切な子孫を守る松の図は、子孫繁栄の象徴でもあります。
丸い重箱の前面と後面に、それぞれ違う感じで松が沈金されています。
沈金とは
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。
作者の銘が入っています。作は「東 恒博(ひがしつねひろ)」
昭和二十四年 輪島市生まれ
昭和四十二年 日展評議員・角野岩次氏に師事
日 展 入選 十二回
日展会友 日工会展 会員出品 十三回
企画展示特別賞 受賞
日本新工芸展 入選 八回
輪島市美術展 入選 二十三回 市長賞 受賞
奨励賞 受賞
現代工芸美術家協会輪島会賞 受賞
輪島日工会賞 受賞
輪島塗重箱(丸小)松風沈金は、小さいながら輪島の技を集めた、美しい重箱です。
内側は朱塗りで、華やかな雰囲気を演出。
輪島塗の重箱は、特別なお手入れは不要です。ぬるま湯で洗って、柔らかいふきん・タオルで拭いてください。
食器洗い乾燥機は使わないで下さい。輪島塗は、天然僕からできていて、漆は天然漆。
高温乾燥には耐えられません。
商品の詳細や在庫状況など、どうぞお気軽にお問い合わせください。
三段重箱(丸小) 松風沈金 192,500円(税込) 桐箱入り
直径14 高さ17 cm
おそろいの煮物椀もできます。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役