時代椀 絵替り漆絵シリーズは、先達の残した椀のデザインを復刻した大ぶりの椀
昔の職人たちの優れたデザインは、今も変わらぬ輝きを放ち、見る人を魅了します。
この時代椀・絵替り漆絵シリーズは、
先達の残した、すぐれたデザインを復刻し、製作いたしました。
椀そのものも、鏡面仕上げの光ったものでなく、漆のぬくもりの感じられるものとし、
どこか懐かしい、素朴な温かみを表現しました。
気軽に、毎日お使いいただきたい、少し大ぶりの椀です。
この時代椀は、一般的な輪島塗の鏡面にも似た輝きはありませんが、漆の素朴な風合いがあたたかい、そんな輪島の器です。
使い込む内に、漆の艶が増していき、どんどん貴方だけの世界で一つの時代椀にかわっていきます。
通常輪島塗といえば、刷毛目(はけめ)のない塗り面が、鏡のように美しく仕上げられている塗り物、です。
しかし、この時代椀は、輪島塗りの下地の工程で、わざとへら目(輪島塗の下地は、刷毛を使わずへらで塗ります) を残してでこぼこに塗ります。
そして、中塗・上塗り(2回)を施し、黒(赤)を研ぎだして仕上げます。
上塗り後に研ぐと、下に塗りこんだ黒(赤)のへら目が、ところどころに顔を出し、味のある・どこか懐かしい雰囲気を醸します。
この時代椀は、使い込むにつれ、漆の特性が生かされ、艶が増してますます鮮やかな色になっていきます。
この時代椀は、ご注文を頂きましてから仕上げます。
お届けまで約2カ月です。(数量・混み具合により変わることがあります)
時代椀絵替り漆絵・おもだか
おもだかは、沼や池などに自生する多年生水草。
長い茎に3弁の小さな白い花をつけるおもだかは、その独特の葉形や可憐な花が愛好され、家紋や文様として用いられてきました。
時代椀絵替り漆絵・おもだか(紙箱入り) 直径13.8 高さ9.2 cm 1客92,400円(税込み)
時代椀絵替り漆絵・鶴亀
古来大陸では、鶴は千年生きるとされ、瑞鳥(ずいちょう)として尊ばれてきました。それは、仙人に由来し、日本では七福神の一人に数えられる福禄寿(ふくろくじゅ・福と禄:財と寿:長寿を授ける神)は、つねに鶴を従えています。
立ち姿・飛び交う姿ともに美しい、純白の羽毛を持つ鶴は、瑞祥の鳥。
また、万年生きるといわれる亀と共に、「長寿の象徴」として喜ばれている吉祥模様です。
時代椀絵替り漆絵・鶴亀(紙箱入り) 直径13.8 高さ9.2 cm 1客74,800円(税込み)
時代椀絵替り漆絵・竹
竹は、常緑で成長も早いことから、「生命力の盛んなしるし」として尊ばれてきました。
天に向かってまっすぐ伸びるその姿が、いかにも生命力の強さを連想させます。
ささと共に、「魔除け」の意味も有るとされ、神事にも多用されています。
時代椀絵替り漆絵・竹(紙箱入り) 直径13.8 高さ9.2 cm 1客92,400円(税込み)
時代椀絵替り漆絵・藤
藤は、高貴な色・紫の花の美しさ・見事さもさることながら、長く延びるつるが唐草を思わせ、「吉事が末永く連綿とつづく」の意味もあります。
時代椀絵替り漆絵・藤(紙箱入り) 直径13.8 高さ9.2 cm 1客85,800円(税込み)
時代椀絵替り漆絵・ぶどう
葡萄(ぶどう)は、実がたくさんなるところから、「子孫繁栄」の吉祥模様として、古来より喜ばれ使い続けられています。
また、ぶどうのつるが、唐草のようにも見えるところから、「末永く連綿とつづく」の意をも表すといわれます。
時代椀絵替り漆絵・ぶどう(紙箱入り) 直径13.8 高さ9.2 cm 1客92,400円(税込み)
この時代椀は、大ぶりの椀。
うどんやそば・ラーメンなどの麺類や、お茶漬け・雑炊、どんぶりものにぴったりの大きさです。
お好きなように、何にでもお使い下さい。
輪島塗の椀は、保温性が高いので、熱いものは熱いまま、冷たいものはつめたいままでお召し上がり頂けます。
また、断熱性が高いので、みそ汁は麺類うどんやそばなどが熱くても、手や唇には熱くありません。
大変、人に優しいお椀です。
そして、修理・修繕がききますので、長くお使い頂けるエコ商品でもあります。
使い捨ての時代はもう終わったのではないでしょうか?
直して使えるものは、たいへん素晴らしい、伝えてゆく守っていく文化です。
なおして、使い続けられる輪島塗は、今の時代にこその器(うつわ)です。
子供達に「物を大切にする心」を、毎日使う輪島塗を通してつたえたい、と思います。
輪島漆器大雅堂のショッピングサイトはこちらです。http://www.wajimanuri.net/
時代椀は、蒔絵職人が一筆一筆時間をかけて丁寧に仕上げます。
若島基京雄(わかしまきみお)
全国を行商して歩いた祖父・父は、旅先で大変可愛がって頂き、現在でも祖父・父を知るお得意さまが多数ございます。
祖父・父は、「物がなくても売る」達人 営業マンでした。
お客様の前で輪島塗の器の仕上がりのイメージを、すらすらと絵に描いて見せ、仕上がった見本が無くても注文を取りました。器の形や色、蒔 絵・沈金の模様まで、その場で細かくうち合わせができ、仕上がった品は、大変お喜び頂いたそうです。
私もそうなりたいと、自己流ながら勉強し、輪島の技法の全てを頭にたたき込み、
お客様の求める物のイメージを形にしたい、と思っています。
現在は、器物の 形から、蒔絵・沈金の図案までお客様のご要望に合わせ、
自分で作図して制作にあたります。
頭の中で見える仕上がりの姿を、木地師から蒔絵・沈金師に細かく 指定し、
喜ばれる、そして末永く愛して頂ける輪島塗を生み出していきたいと考えております。
輪島漆器商工業協同組合 組合員
石川県輪島漆芸美術館 友の会 事務局長
合気道 奥能登合氣会 会長
輪島漆器大雅堂株式会社 代表取締役